2018年に薬物依存などで全国の精神科で治療を受けた10代の患者の4割以上が、市販されている咳止め薬などの風邪薬を乱用している事が、 厚生労働省研究班の実態調査で分かりました。
咳止め薬などは市販品であり、手軽に入手する事が出来る事も要因だと考えられます。
また、インターネット上でも「多幸感を得られる」といった情報も出回っているようです。
今回は、市販されている咳止め薬で本当に多幸感を得られるのだろうか?という事について調査してみました。
※当記事は、乱用を推奨する内容ではありません。ご理解ください。
Contents
市販の咳止め薬で多幸感が得られるのか?

そもそも多幸感って何?
多幸感とは、非常に強い幸福感や超越的満足感のことである。
脳内で、快楽などを司るA10神経のシナプス間に、幸福感を司る神経伝達物質であるセロトニンが、大量に放出されている状態とされる
引用:wikipedia(多幸感)
多幸感は、脳内物質であるセロトニンが大量に分泌される事で発生します。
多幸感という言葉自体あまり聞きなじみがないかも知れませんが、分かりやすいのは、
「覚醒剤などの麻薬を使って気持ちよくなっている状態」
に近いという事です。
その為、依存性が高いのも特徴の一つと言えます。
市販の咳止め薬に麻薬に近い物質が入っているの?

市販されている咳止め薬を乱用する事で、多幸感が得られるという事は、覚醒剤などの麻薬に近い成分が入っているという事なのでしょうか?
コデインの効果ですね
多幸感ではなく疲労が軽減されるためにそんな風に感じるのかもしれません。
厳密に言えばモルヒネに近い作用です。
薬局は販売本数の規制などもありますが複数店舗を回れば購入できるのが実情、20年以上問題になっていますが放置の状態です
引用:yahooニュースコメント欄
市販の咳止め薬にはコデインという成分が入っているらしく、
それがモルヒネに近い効果があるらしいです。
通常は決められた量を守って服用すれば問題ありませんが、大量に摂取する事によって、覚醒剤などの麻薬のような「多幸感」を得られるようです。
ちなみに通常、純粋なコデインの使用量は1回60mgぐらいとされています。
市販の咳止め薬にコデインは含まれているのか?
それでは実際に市販されている咳止め薬にコデインが含まれているのか調査してみました。
【指定第2類医薬品】エスエスブロン錠

一般的な咳止め薬「エスエスブロン錠」にはコデインが含まれている事が分かりました。
正確にはジヒドロコデインリン酸塩と呼ばれる成分です。
詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
おくすり110番:ジヒドロコデイン リン酸塩
その他、パブロンS・パブロンゴールドA・ルルアタックEXなど、
様々な咳止め薬にコデインが含まれている事が分かりました。
これらは全てAmazonでも購入が可能であり、10代の若い子でも簡単にネット上から手に入れる事が可能なんです。
まとめ
市販されている咳止め薬にはコデインという成分が含まれており、大量に摂取するとモルヒネに近い効果が得られる事が分かりました。
また、ネット上でも簡単に入手する事が出来る事から、10代の若い子の間で乱用してしまうケースが増えているようです。
また乱用する背景として、
「学校での人間関係・将来について不安を感じ、自分自身が消えてなくなりたい、死にたい」
といったネガティブが思考が、このような行動を起こさせている事も事実だと思います。
日本の闇を垣間見るようなニュースであり、怖いというよりも悲しい気持ちになりました。
コメントを残す